【作り手のおはなし】効率化を求めるとどうなるか【フェアトレードチョコレート】


生産の効率化

チョコレートの大量生産のために、効率を最優先させると何が起こるのか?

一般的にチョコレートは、カカオに砂糖とココアバターを混ぜ込み、コンチング(練り込み)を行って、ペースト状にしていきます。

水分と油分を混ぜてひとつのものにすることは、とてもこれがまた大変なねりねり作業で、実際には何十時間もかけてねりねりねりねりする必要があるのだとか。

そこで、そんなことをしないでもチョコレートが作れるように、効率化を図るわけですね。乳化剤を使って水と油を早く混ぜ、乳化剤の味と匂いを消すために香料と白砂糖を足します。そして、それらの科学的なものの劣化を防ぐために、保存料を使用します。

今回は生産者のおはなしということでした。これらの添加物のことはまたおいおい。



第3世界ショップのチョコレート

当店の扱っている「第3世界ショップ」さんのフェアトレードチョコレートは、じっくりと時間をかけて香りを引き出す伝統的な製法でチョコレートを作っています。

前述したコンチングも、通常12時間程度のところ、最長72時間もの時間をかけているそう。じっくりとねりねりすることで、乳化剤や香料を使用しなくても、なめらかで香り高いチョコレートになるのだとか。実際に食べると分かるのですが、科学的な味も、カカオのえぐみもしない極上の味。この味と香りこそが、実は本来のチョコレートの味なのかもしれません。



生産者のおはなし

そんなフェアトレードチョコレートの作り手のお話が、第3世界ショップさんのホームページに載っていたので一部抜粋してみました。


カカオ農園を訪れたとき、生産者であるアントニオさん(70歳)に、どうして有機栽培を始めたのかを聞いてみた。「有機栽培は環境に良いし、プレミア(プラスされるお金)がつくからやろうと思った。でも、実際やってみたら、細かい規則があって、とても大変なんだ。でも、その通りに気を配ってカカオを育ててやると、木が健康になって、生産性が高くなっていくのがわかった。有機栽培を始めて変わったことは、自分自身いろいろ健康にも気を配るようになったし、それまでは何も考えず、ただ漠然とカカオ栽培をしていたが、今はどうしてこうなったんだろうっていう原因と結果をしっかり考えるようになったね。」とアントニオさん。
出典 第3世界ショップ ホームページより


このコメントを読むと、実は消費者がこだわることが、生産者の理解を産むことが分かりますよね。消費者が大量消費のための買い方をしていると、生産者も効率化のための栽培を始めて、結果、農薬や化学肥料、遺伝子組み換えなどを行っていくことになり、複雑な流通の過程の中、搾取という形で、生産者にしわ寄せがいってしまうんですね。

因みにアントニオさんは、こうも言っています。


次に、「うれしいときは?」と質問してみると、「カカオの木の世話をよくして、うまくいっているとき。」と答えてくれたが、生産者仲間のニコラスさんが、「収穫のときでしょ!お金が手に入るんだから当然でしょ!」とすかさず突っ込んでいた。



人柄が出るやり取りで、なんだか良いですよね。

因みに私もお金が手に入ると喜びます。


オーガニックにこだわった作り手たち

豊かな自然の中での有機栽培で育てられた原材料たちは、海外の有機認証を取得しています。乳化剤や人工香料などの添加物、また、ココアバター以外の植物油脂、さらには白砂糖も不使用。その結果、チョコレートとしてもスイスの有機認証を取得しています。


カカオ

化学肥料を使わずに育てられるカカオたちは、豊かな自然の森の中、マンゴーやアボガドの木などとともに栽培されています。専門家を招いて有機栽培のワークショップを行うなど、地域産物への品質向上に努め、営農改善に役立っているそうです。


ミルク

添加物や抗生物質、ホルモン剤や遺伝子組み換え飼料を与えずに、安心・安全な飼料のみを食べて育った牛たちからわけてもらっています。大量消費の流通過程の中にいない動物たちもまた、安心・安全に育っているんですね。


砂糖

小規模農家が牛の力を借りて栽培を行い、独自製法で作られた砂糖。カルシウムや鉄などのミネラルが豊富で、糖蜜が程良く残った自然な味と香りのお砂糖です。


バニラ

マダガスカル島の熱帯雨林地域で小規模農家が栽培した「黒い宝石」と呼ばれるブルボンバニラを使用。豊かで甘い香りが、チョコレートの香りをより一層引き立てます。



フェアトレードはみんなに優しい

いろいろ言われていますが、この動画を見るととても分かりやすいです。

価値観はいろいろですが、みんながみんなにとっての生き方が出来るようになれば、搾取や奪い合いもなくなるのかもしれません。

世界が均等に平和になるのが楽しみですね!

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