【作り手のおはなし】フェアトレード事業のモデルケース【カレーの壺】


マリオさんという人物

2011年3月11日に日本を襲った、東日本大震災。実はその時に、海外から大量の支援が届いていたことを知っていますか?
画像出典:マリオさん(第3世界ショップホームページ)

カレーの壺の開発者でもあるマリオさんもそんな支援をしてくれたひとり。なんと、45000食分ものカレースパイスを提供してくれたそうです。さらに現地の商品開発を見据えたカレー料理教室も開催。「現地が必要としているのは仕事創りだ」という被災地の声に、マリオさんは真摯に取り組んでくれました。どんだけ、良い人なんだ!マリオさん!それは、2004年のスマトラ地震の際に、私たち日本人が義援金を送ったことへの「感謝とお返し」なのでした。素敵すぎます。



ようやく訪れた国内和平も

ところで、皆さんはスリランカという国を知っていますか?
スリランカは、1983年からおよそ26年にもわたる内戦が展開されていました。何度も何度も和平交渉と停戦を重ね、第四次まで内紛は繰り返されました。

2009年にようやく国内和平が訪れますが、内戦から開放された兵士たちのほとんどは元少年兵。少年兵とは言っても、26年の歳月!学校にも仕事にも通わず戦いに明け暮れての、30代、40代!無学、無知での就職活動はなかなか進まず、大きな貧困が生まれています。



戦いがもたらした経済不安

政府やNGOは、元少年兵を対象に勉強を教えたり、職業訓練を行っていますが、農畜産業では、どちらかというと家計負担が増加するだけだそうです。

また、特に働き口があるわけでもなく、自分で何か始めようにも資金もないそうです。さらに、国内での資源が乏しいスリランカでは、食料以外の大部分を輸入に頼っています。そのため、一部の農家は、ガソリンを使うトラクターなどの重機を使うのをやめて、牛車を復活させたりと、経営維持と生活防衛を知恵を絞って必死に対抗しています。



問題に立ち向かう男

さあ、お待たせしました!ここでマリオさんの登場です!
マリオさんは、元少年兵たちをスリランカの農業の未来を切り開く先兵として再教育しています。彼らに投資することにしたのです。彼らを触媒として、「国内生産力の向上」と「元少年兵の就職問題」、この二つの問題を同時に解決できるような案を考えています。
画像出典:ワーカーと従業員宿舎(第3世界ショップホームページ)

マリオさんの会社は、当時のスリランカとしては画期的な、いわゆる福利厚生とチームワークを重視したもの。社員とその家族が快適に生活できる環境を提供し、また、障害者や男女など、“いかなる差別もない。宗教、男女、障害のありなしで判断しない“というポリシーのもとで、長期雇用や女性リーダーの登用などを積極的に行っています。

これだけ聞くと、なんてすばらしい!となりますが、実はこの制度、マリオさんが日本に滞在していた際に学んだ日本の経営方法。なぜだか我々にとっても、とても新鮮に感じますね!



爆発的な人気のカレーの壺

スリランカではスパイスをたくさん使って料理をします。これが言わば家庭の味。日本で何にでも醤油を入れるのと同じかもしれません。スリランカの奥様方は、そんな毎日使うスパイスを混ぜたり挽いたり炒めたりと、いつも大変。
そんな折、若い頃に日本で見たカレールウを思い出したマリオさん。スパイスをペースト状にすればいいやん!と作ってみたところ、これがスリランカの主婦層に「手間がかからないわ!」と大ヒット!
フェアトレードの意識がとても高いマリオさん、「スリランカの食文化を日本にも!」ということで、日本人にも馴染みやすい味付けを施したものをが「カレーの壺」なんです。
画像出典:ナンダおばさん(第3世界ショップホームページ)

画像のナンダおばさんは、カレーの壺のパッケージモデルになった女性だそうですよ!

そんなスリランカの歴史がたくさんたくさん詰まったこのカレーの壺、まさに「フェアトレード事業の成功例」なのかもしれません。

本当にオススメですよ!

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